予防の基本は毎日の観察とお手入れ(ブラッシング)です。
お口の中に適したブラッシング法は
一人一人のお口の中の状態によって多少、工夫が必要になってきます。
ブラッシングにおける注意点
1 ) 強い力でブラッシングするとプラーク(歯垢)を効果的に除去できないばかりか歯肉を
傷つける原因になります。軽い力で小刻みに動かしてブラッシングするように心がけましょう。
2) ハブラシの使用後は流水でよく洗い、乾燥させて衛生的に保管しましょう。
3) 毛先が開いた歯ブラシは、プラークを効率的に除去できません。毛先が開いたり、
毛の弾力性がなくなったら、早めに交換しましょう。
4)歯と歯の間の清掃は歯ブラシだけではできません。デンタルフロス(糸楊枝)や歯間ブラシなどの
補助的な清掃用具の使用をお進めします。特に年齢とともに下がってしまった歯茎の隙間には
補助的な清掃が重要になります。
歯科医院で受ける定期的な予防処置(メインテナンス)が歯の寿命を長くします。
お口の二大疾患、虫歯と歯周病は歯面に強固に付着した細菌の塊~オーラルバイオフィルム~が原因です。
このバイオフィルムができないように、毎日効果的なプラークコントロールをすることが重要ですが
ご自身で行うお手入れだけでは十分とはいえません。歯の痛みなどの症状が出たときだけ歯科医院に行く人に
比べ、定期的に歯科医院で予防処置を受けていた人は3~9倍長いという結果が出ています。
治療にかける時間と費用等を比較すると初期の症状の時に気をつけてお手入れすることの方が
大事だと言えます。